三位一体の教育改革はうまくいくのか

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大学入試と高校教育、大学教育を一体的に変えようとする今回の大改革であるが、果たしてうまくいくのだろうか。高校教育は人工知能の進化などにより教育の質的な転換を迫られて変わらざるを得ないところに来ている。これまでのように大学入試が変わらないのだから教育を変えなくて良いなどとは言っていられない。生徒の未来に関わる問題だ。大学教育も実社会からの要請、就職活動などから変わらざるを得ないだろう。教育のサイズは確実に小さくなっている。これまでのような大教室で一方的に講義をしていては学生の学力は向上しないだろうし、そうした環境で学ぶことを学生は拒み始めるだろう。いまや早稲田大学の教室は定員50名以下のものが8割を占める。いまだに校舎を改築・増築することもなく、大教室での講義を展開する大学には生徒を送り込まないほうがいいだろう。

そして、大学入試であるが、ここが鬼門だ。非認知スキルが高い学生が入学後に成績を伸ばすことは解りかけている。ここをいかに評価するかだ。活動歴の記載や再現性が乏しい面接試験で果たして判定できるのだろうか。課題は山積である。