ないラボトーク 教育の自由

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海士町のみなさんと展開している「ないものはないラボ」。

東京と海士町を結んで「ラボトーク」。

 

今回の対話の大きな柱は二つ。
一つは「教育の自由とはなにか」。
もう一つは「クラウドネイティブの基礎学力とはなにか」。

経産省の「未来の教室」とEdTech 研究会の専門委員を務めておりますが、経産省が言う「教育の自由化」は「産業化、市場化」です。

しかし、「教育の自由」と言ったときにその自由とはなんなのか。
「校則からの自由」かもしれません。
「学習指導要領からの自由」かもしれません。
あるいは「慣習からの自由」かもしれません。
人によって「自由」の捉え方が異なるでしょう。
そして、意外といまは「自由」なのかもしれません。

クラウドネイティブの基礎学力」は、読み書きそろばんをクラウドがやってしまう時代において、人として最低限身につけておいた方が良いリテラシーとはなにかを問うことです。
さらにこのことを進めていくと「義務教育」とはなにかに突き当たります。
国民として社会に出るために必要な能力とはなにか。
つまり、中学までに身につけるべき資質・能力とはなにかといった議論に行き着くことになります。
このどちらも経産省の「未来の教室」とEdTech 研究会のワークショップで示唆された、あるいは私が示唆したものです。

教育にテクノロジーが入ってきて、学習はアダプティブ(対応型)になります。うまく問題を解けない人は解けるように学年を下りていき躓いているところまで戻ってやり直し、問題を解けた人はどんどん進んでいくようになります。つまり、学習進度は授業の進度から解放されて自由になります。

こうしたことを踏まえて、先回りの議論をしようと呼びかけたのが、第2回「未来の教室」とEdTech 研究会での私のゲストスピーチです。(社会課題解決と「小さな学校」)