サヨナラ、サグリバ

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嘉悦大学のサグリバ発表会を参観。
田尻さんらが横浜商科大学に移籍したため、これが最後のサグリバ発表会である。

学生が、学ぶことを学び、地域との関わりを考えながら問題解決を図る。

僕も、基礎ゼミ(再履修)などにこれまで参加して、嘉悦の良さを知っているつもりだったが、今回、サグリバの発表を観てあらためて、愛情を持って学生に接することの意味を考える機会になった。

田尻さんに言わせると
「カトカンは無限の愛情を持って学生に接した。我々はまだまだ有限の愛情しか持ち得ず、たまに学生を叱ってしまった」
とのことだが、何をおっしゃるか、サグリバの学生たちを見れば、田尻さんがいかに愛情を持って接したかがよくわかる。

嘉悦のいいところは、24時間キャンパスだ。学生たちは夜な夜なキャンパスで学ぶ。能動的主体的にだ。24時間開いているキャンパスだからそれができたのだろう。基礎ゼミ(再履修)で学生に接したことで知ったことでもある。
朝が苦手な学生も、みんなと同じペースではなかなか学べない学生も、キャンパスを居場所に、仲間を求めてやってくる。そこでみんなで考え励まし合って学ぶのだ。
それを支えるのが教員たちの愛情である。

いま大学生は週に40時間も学ばないと言われているが、サグリバの学生たちは自分たちのペースで、動き考え、学んでいる。わからないことを学ぶことで乗り切ることを彼らは知った。
大学に来るまでに彼らが学ぶことを知っていたらもっとハッピーだったかもしれないが、それでも社会に出る前に、学ぶことを知ったのだから、それはそれでいいではないか。

サヨナラ、サグリバ。
でもカトカンのDNAはきっと学生たちのなかに生きていくだろう。
愛情を持って接することの大切さを味わった者たちの中で。