シンポジウム「いまなぜ高校が変わるのか - 大学入試改革の真のねらいを問う -」

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8月30日のシンポジウムはNHKEテレでの放送が決まりました。
1時間番組です。
パネルディスカッションの様子を高校等での事例を交えつつまとめることになります。
遠方のみなさんをはじめ、当日ご参加いただけない方はぜひ番組をご覧ください。
また、NHKでの放送を前提にするため、現在、教育に直接関わっていない方々がご覧になっても、いまの改革の流れや高校、大学、大学入試に求められているものがなにかをわかりやすく理解していただくものを目指します。
もちろん、いま議論されている高大接続システム改革会議の様子を踏まえたものになりますし、学習指導要領の改訂の議論も見据えたディスカッションになります。

冒頭で、義本博司審議官にご挨拶を兼ねて、なぜいま高校教育が変わらなければならないのかを10分程度で、お話しいただきます。

柳沢幸雄先生と高校生の授業を第一部とし、第二部ではパネルディスカッションとなるわけですが、今回のパネリストにみなさんには複数の役割を期待しています。

三島学長には、東工大の学長としてだけではなく、国立大学の立場から、そして工学(理系)の研究者として立場からご発言いただきます。

鎌田総長には、同じように、早稲田の総長としてのみならず、私立大学の立場から、そして、法学(文系)の研究者としての立場からご発言いただきます。

廣田取締役には、グローバル企業の経営者の立場から、そして、企業の人事担当としての立場からご発言いただきます。

保護者代表の成島さんには、小学生の保護者として、学校法人の理事としての立場からもご発言いただきます。

そして、柳澤校長には、私立中高一貫の校長としての立場に加えて、東大とハーバードで教えた経験を踏まえつつ、全体のコメンテーター的な役回りも期待しております。

これらの多様なパネリストから適宜意見を引き出すという大役を担えるのは、この人しかいないだろうということで、NHKの早川信夫解説委員にモデレーターをお願いしております。

ご存じのように、いまの教育改革の議論は多岐に渡ります。
しかも、複数の会議で議論されており、この改革の実現に向けては一部を変えたところでどうにもならず、一体的に改革せざるを得ないところですので、今回のディスカッションでどのように焦点を絞っていくのか、2時間足らずの議論を総花的にならずに少しでも深められるかなどなど、スタッフとしては悩みの深いところであります。

当日は多くの方々にご来場いただきます。そして、10月頃に予定されている放送では、もっともっと多くの方々にご覧いただくことになります。

期待の大きさに、応えられるよう、準備をしていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

1年前に代ゼミが突きつけたもの

昨年の8月20日に、知人から「代ゼミが大変だ」との連絡を受けた。

それからしばらく僕のPHSに取材の電話が入り続けた。

そして、「ダイヤモンド・オンライン」に寄稿した。

diamond.jp

この記事の反響は大きかった。

いま、高校教育改革で起きようとしていることを、実は4回の連載で書いたのだが、反響の割には読者のみなさんの頭の中には伝えたかったことが残っていないのかもしれない。

 

最近は、アクティブ・ラーニングが学校の先生方の中で話題だ。
なぜ、アクティブ・ラーニングなのかはこの連載に書いたことが重要なのである。

上越教育大学の西川純教授がそのあたりのところをわかりやすくまとめている。
この本も是非読んでいただきたい。
順調に売れているようで、それはそれで嬉しいことだ。

 

www.amazon.co.jp

 

 

 

帰宅して1時間眠る

1時間眠ったら目がさえてしまった。
さて、次に眠るのは何時か。

最近は、いろいろとお声掛けいただき、セミナーをはじめとして勉強会の講師など、講演の仕事が増えてきた。
講演の多くはほとんど準備を要しないものだから、時間を上手く使えない、いまはとても助かる仕事。
こうしてブログなどに日々書いていることから考えていることをまとめて話せば良い。

ありがたいことだ。

最近よく聞く話

いまの学生はキーボード入力ができない。
フリック入力はできるが。

便利なものが流行るのは当然。
でもガラパゴス

どうなるのかな…
プログラム教育をやってキーボード入力に慣れさせる?
キーボード入力が唯一無二の入力手段なのか。

今朝から、それを考える事案に複数ぶち当たる。

新しいパネルディスカッションのかたち

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パネルディスカッションというと、基調講演があって、それぞれのパネリストが意見をパワーポイントのスライドを見せて表明する。

僕が展開するパネルディスカッションはそうはしないです。

時間がもったいない。

テーマに即して映像で資料を作ります。
映像は口で説明するよりも短い時間でよりリアルに伝えることができます。
説明はいりません。
みてもらえばわかります。
だからパネルディスカッションは実質的な討論になります。

今回はモデレーターの見城美枝子さんが、岩手県立大学の中村学長(当時)、東海大学山田学長、名古屋学院大学の木船学長、法政大学の田中総長に、映像資料をベースに、見城さんが問いかけます。慶應の片山がテーマごとにまとめのコメントをします。
ですから、議論のテーマがしっかりとクローズドします。
パネルディスカッションをご覧になっている人に、テーマが明確に示して、よりわかりやすい意見を映像で示して、このテーマの議論の結論をまとめて聞いてもらいますから、満足いただけるのだと思います。

僕も仕事柄たくさんのパネルディスカッションをみていますが、観客を満足させるものはほとんどないです。
多くは時間切れで、見ている側は欲求不満になります。

しかし、なぜパネルディスカッションを開くのかを考えれば、これまでのものは自己満足でしかなく、伝えるべきテーマの課題を議論して訴求しなくてはなりません。

それをいかに実現するかを考えた結果が、このスタイルです。

本日14時から、NHKEテレビ「TVシンポジウム」で、その様子をみていただくことができます。

映像が持つ力は大きいです。
大学の授業もいずれ大きく変わるのではないでしょうか。